中国を語る
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中国の反体制詩人李必豊(Li Bifeng)に懲役12年

中国の反体制詩人として知られる李必豊(Li Bifeng)氏の裁判が四川省射洪県の裁判所で開かれ、懲役12年の刑が言い渡されたという。罪名は契約違反というが、詳細は公表されていない。李氏の妻によれば、氏は海南省のアパートの売買をめぐる案件で契約をしたことがあり、その直後に相手側から契約違反で訴えられたということだが、相手側の主張には全く根拠がないということだ。

氏は天安門事件へのかかわりで逮捕され、5年間の懲役刑を受けたことがある。今回は経済事犯を装っているものの、当局の本当の意図は別の所にあると、もっぱらのうわさだ。

李必豊氏の友人でドイツに亡命している反体制作家の廖亦武(Liao Yiwu)氏は、自分の亡命を李必豊氏がほう助したと受け取られているのではないかと憶測している。そして、そのような事実はないとして、李氏が拘束された直後から、開放するように訴えてきた。その訴えには、ノーベル賞作家ヘルタ・ミュラー(Herta Müller)などの高名な作家たちも加わっているそうだ。

氏の妻は、氏が精神障害と高血圧で苦しんでおり、長い拘束には耐えられないと訴えている。





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