中国を語る |
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天空を翔る夢:中国の女性飛行士劉洋(Liu Yang)さん |
中国で女性飛行士が初めて天空を翔けた。劉洋(Liu Yang)さん33歳、中国空軍のパイロットだ。宇宙船神舟9号に乗って宇宙空間に飛び立ち、無人実験機天宮1号とドッキング、数日間の滞在中、与えられたミッションを果し、無事地球上に帰還した。 このニュースに、本国の中国が大フィーバーしているのは無論のこと、世界中が注目している。ソ連のテレシコワ女史が女性として初めて宇宙に飛び立ったのは1963年のこと、それ以来多くの女性が宇宙に飛びだったが、中国からは初めて。しかも中国が自力で開発した宇宙技術の賜物とあって、中国人の士気は大いに高まっているようだ。 筆者の周辺でも、この話題でもちきりだ。普段通っている画塾では、妙齢の画家の卵たちが、ひとしきり宇宙旅行のことを話していた。今や、本物の宇宙飛行士が国威発揚をかねて宇宙空間に旅立つほかに、一般人が民間の宇宙船に乗って、宇宙旅行ができる時代になりつつある。費用はけっこうかかるらしいけれど、出せないこともない、そんなチャンスが巡ってきたら、わたしも是非行ってみたい。こんなことを言う人もいた。 某女史は、他の女性に比べると高年齢のわりに、好奇心が旺盛な人のようで、どんなことをしてもお金を工面して、是非行くつもりだわと言いだした。しかも、もし往復の費用が出せなかったら、片道切符でもいいわ、無理してでも手に入れるわよ、と言い出したのだ。 おやおや、宇宙まで片道切符で行って、その後はどうするつもりですか、と聞いてみたところ、地球にいても、宇宙にいても、生きることには変わらないから、宇宙に留まって、一人で生きていくつもりなの、とおっしゃる。 こんな調子で、劉洋女史の偉業は、地球の片隅で生きている女性たちにも、天翔る夢を運んでくれたというわけなのである。(Illustration by Montse Bernal Newsweek) |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |