中国を語る
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中国版新幹線、脱線事故で死傷者多数


中国版新幹線で脱線事故が起きた。新華社などの報道によれば、上海・温州間を走っていた列車が、温州付近で脱線、それに後ろから来た列車が衝突し、合わせて6両が脱線、その一部は鉄橋下に転落した。この事故で少なくとも35人が死亡し、100人以上が負傷したということだ。

中国の新幹線は、日本の新幹線やドイツの高速鉄道の技術を応用してできたものだ。中国はその技術を世界に売り込もうと、アメリカはじめ主要国に特許申請をして、日本の関係者を怒らせたばかりだった。

特許申請の対象は、日本の技術の上に、中国独自の技術を上乗せした部分にあり、日本側などがそれを非難する理由はないといっていた。

そんな矢先にこの事故である。先日は開業したばかりの上海・北京線で、急停止を迫られる事故が起きていた。いずれも中国が独自性を主張するいわゆる上乗せ部分の技術について、その安全性に重大な懸念を抱かせるものだ。

日本の新幹線は、開業以来半世紀近くになり、その間深刻な事故を起こしたことがない。新幹線の命は安全性にあるといわれるから、中国がたびたび重大事故を起こすようでは世界の信頼を得ることは到底できない。(映像はYouTubeから)





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