中国を語る |
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艾未未(Ai Weiwei)3ヶ月ぶりに保釈される |
4月3日に北京空港で治安当局によって拘束された後行方が分からなくなっていた艾未未(Ai Weiwei)氏が、3ヶ月ぶりに保釈された。当局のコメントによれば、氏は自分の罪状を認めて反省していること、また健康に問題があることを考慮して保釈されたということだ。 氏の罪状とは脱税だ。氏が経営する文化関係の企業が巨額の脱税を行ったというものだが、妻の路青(Lu Qing)女史によれば、その企業は彼女名義になっていて、氏は関与していないということだ。 氏は中国では高名なアーチストで、北京オリンピックの会場「鳥の巣」の設計にもかかわった。最近は共産党政権を公然と批判することで、共産党の憎しみを買っていたが、中東のジャスミンの風が中国にも吹き寄せるようになると、氏は中国民主化のシンボルに祭り上げられた。そんな氏を、共産党政権が抹殺したいと思うのは、ゴク自然なところだろう。 だがあまりにも有名になりすぎた氏を、消してしまうことはそう簡単ではない。共産党政権もそれくらいのことはわきまえているようだ。 身柄を押さえられた後、氏は北京郊外の住宅に軟禁されたらしい。少なくとも刑務所に入れられることはなかったようだ。妻の路青も何回か面会することを許されたという。 今回は、氏は自分の罪状を認めて深く反省していると、中国当局はいっているが、なにかしら取引があったのかもしれない。(写真はAPから) |
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作者:壺齋散人(引地博信) All Rights Reserved (C) 2011 このサイトは、作者のブログ「壺齋閑話」の一部を編集したものである |