中国を語る
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中国海軍がはじめて空母を就航


中国海軍が歴史上初めて空母を建造し、実戦に向けて就航させた。これは1998年にウクライナから買ったポンコツ船を改造したもので、どこまで実戦に耐える代物か、専門家の中には頭をひねる向きもあるようだが、とにかく中国海軍が自前の空母を持つに至ったということの、歴史的な意味は大きい。

中国は今のところ、この空母は純粋に国防を目的にしたもので、他国への侵略は考慮していないなどといっているが、張子の虎とはいえ、高価なおもちゃを手にしたことで、ますます好戦的な傾向を強める可能性はある。

昨年来中国は、東シナ海では日本を挑発し、南シナ海ではフィリピンやヴェトナムをいじめてきた。今後は更にインド洋への進出も目論んでいるといわれる。

こんな中国の軍事的な動向に、周辺国がナーバスになるのは当然だ。

台湾は空母キラーと異名を持つミサイルシステムを配備し、いつでも中国の空母を撃沈して見せると意気込んでいる。インドは空母部隊を4編成整備する計画を打ち上げ、インド洋の覇権を中国には絶対渡さないと息巻いている。

日本は日本で、尖閣諸島への侵略行為に対しては、いかなるレベルのものであろうと、断固として撃退すると宣言した。

中国は、自分では平和を云々しながら、実際には東アジア・南アジア一帯を緊張させているということを、十分に自覚する必要がある。(写真はAFPから)





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