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埋葬当時の兵馬俑を再現


写真(ナショナル・ジオグラフィック)は埋葬当時の兵馬俑を再現したCG像。2009年に始まった第三次調査結果の成果を踏まえ、ナショナル・ジオグラフィックの研究チームが再現したものだ。ここでは全体を俯瞰したイメージが写っているが、一体づつ詳細に浮かび上がらせることもできる。

兵馬俑が初めて発掘されたのは1974年のことだが、当時は保存技術が進んでおらず、兵馬俑に施されていた顔料が、ただちに酸化して褪色してしまった。ところが、今回の発掘では顔料の保存が可能になり、兵馬俑は鮮やかな色彩をとどめたまま姿を現した。それを参考にして、埋葬当時の色彩感豊かな状況を再現したのが、このCG像というわけだ。

今回の調査では、等身大の兵士像百体あまりが新たに発掘されたほか、陶製の馬、戦車、武器、太鼓などが確認された。また、実際の兵士が使っていたと見られる革製の盾も初めて出土した。

また、坑内に焼けた跡や木の灰が大量に見つかったが、楚の項羽が焼き打ちした跡ではないかとする見方を専門家はしている。漢書には、項羽が始皇帝陵を破壊したとの記載があり、それを裏付けるものではないかとみられているわけだ。





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